金沢山科モデル
山の手に閑静な住宅街に佇むフラットハウス
金沢の中心地から少しだけ離れた山の手の閑静な住宅街。小高い丘陵地といったこともあり、木々を抜ける風がとても清々しく気持ちのいい場所です。金沢の大動脈の環状道路から曲がり車を走らせること数分。青空の下グリーンの塗り壁が映える一軒の平屋に出会います。この家こそ今回紹介させていただく70年代不動産のリノベーション住宅「金沢山科モデル」です。
フラットハウス(平屋)というものは、こう何か不思議な魅力があると言いますか、何だか格好良くて憧れちゃうんですよね。そう、米軍基地の近くにあるアメリカ人向けの住宅を思い起こさせるんでしょう。どこか日本的じゃないんですよね、暮らし方が違う。そう感じます。
この平屋の中古物件が見つかった時はビビビッときました。まさに一目惚れ。磨けば光るダイヤモンドならぬリノベ住宅!誰も見向きもしない原石発見でワクワクします!長い間売り出されていました。平屋であること、軽量鉄骨による構造であること、建て替えが難しいことなど、売れない理由がいくつも考えられます。ただ私から見れば、それらの理由はデメリットなどではなく、むしろメリットにさえ感じます。いい意味で日本的ではないこの住宅は、住み方がとても自由です。フラットハウスだから生み出せた開放的な間取りは、2階建て住宅にはない魅力があります。
1971年に建てられた軽量鉄骨造の平屋建て。
キッチンは時代を感じる設備。現代に見合った使い勝手の良いものにしたいですね。
フラットハウスのポイントお教えします!
この山科モデルと言えば、もちろんフラットハウスであることが最大の特長といえますが、構造体が木造ではなく、軽量鉄骨であることも大きなポイントのひとつと言えます。
鉄骨で組みあがった構造から生み出される高い天井と黒く塗られた鉄骨の梁。工場に住んでいるかのようなインダストリアルでワイルドな空間演出。ここが日本だなんて、忘れさせてくれます。これも住宅リノベーションだから生まれる面白さですね。
外観は塗り壁リノベで!
青空に映えるグリーンで彩られた外観は、塗り壁リノベによるもの。既存外壁の上から施工、コストを抑えながらも機能性が高く、驚くほど表情が変わりました。
天井が高い解放感あるリビング
天井高がたっぷりとある開放的なリビング。
倉庫を改築したようなカジュアルな雰囲気が魅力。
見出し
写真・左)子供部屋の壁一面には、有孔ボードを。音楽室さながら!
写真・右)1×8の下地材をフロアと板張り壁に。ぬくもりがあって落ち着いた雰囲気が◎。
押し入れデスク
もともとは押し入れだったスペースがプライベートスペースに変身!勉強に読書に多目的に使えます。
リビングの棚
以前からこの家に備え付けられていた棚は、北欧を思い起こすデザインが◎。
新旧融合はリノベ住宅の醍醐味!
玄関
ドアは既存のものに塗装して再利用。
シンプルでかっこいい。
金沢山科モデル
所在地 | 石川県金沢市山科東 |
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構 造 | 軽量鉄骨造 |
施工延床面積 | 83.9㎡ (25.16坪) |
施 工 | 70年代不動産 金沢 |